伊豆の国市 伝統芸能会館

伊豆の国市 伝統芸能会館計画案 外観 横須賀の設計事務所 小形徹 小形 祐美子 プラス プロスペクトコッテージ 一級建築士事務所

歩いてめぐるまちの新しいはじまり


古くからの温泉街として有名な、伊豆の国市古奈地区の源氏山山裾に位置する伝統芸能会館の提案。

私たちは、伝統芸能会館が立地する古奈地区と隣接する長岡地区およびそのふたつをつなぐ歴史的な言い伝えが残る源氏山を 歴史やまちの風情や温泉文化を「歩いてめぐるまち」 と捉え、伝統芸能会館自体が「歩いてめぐるまちの新しいはじまり」になるように計画した。

源氏山のはじまりである山裾に寄り添い、分散配置した建物をゆったりとした庇で繋いだ、まちづくりの端緒となる建築の計画である。


伊豆の国市 伝統芸能会館
計画案 / 伝統芸能会館
木造 / 平屋(一部2階)建て / 静岡県伊豆の国市 / 2013 / 建築設計提案競技応募案
設計:小形 徹 * 小形 祐美子 プラス プロスペクトコッテージ 一級建築士事務所


伊豆の国市 伝統芸能会館計画案 配置・平面計画 横須賀の設計事務所 小形徹 小形 祐美子 プラス プロスペクトコッテージ 一級建築士事務所

伊豆の国市 伝統芸能会館計画案 計画イメージ 横須賀の設計事務所 小形徹 小形 祐美子 プラス プロスペクトコッテージ 一級建築士事務所

<庇は新しい日常の風景をこの場所に生み出す>

ホール(小劇場)と三つの離れ(エントランスホール・ギャラリー・練習スタジオ)と三つの庭(前庭・中庭・あやめの庭)を一枚の庇がつなぎ、その下を歩いてめぐる。
まちの人たちや観光客が散策の途中でふと立ち寄って、出会ったり、そこで行なわれていることを見たり、参加したり、親しんだりすることを何気なくできる場所が庇の下に生まれる。
庇は新しい日常の風景をこの場所に生み出すと共に、ハレの日には賑やかであでやかな宴の雰囲気をその下に生み出す設えとしても活用される。

<まちづくりの端緒>

伝統芸能会館は、地域に根ざした伝統芸能の伝承と制作発表の拠点であり、それを伝え守り育てる人たちの拠点でもあり、そのような活動全体に親しむ観光拠点でもあり、その先にあるまちづくりの端緒にもなる。

<配置計画について>

分棟配置と山裾と一体化する配置計画
敷地南側の源氏山の山裾に沿ってホールと三つの離れ(エントランスホール・ギャラリー・練習スタジオ)を分棟配置し、これらを庇によってつなぎ、山裾と一体化するような配置計画を目指す。

散策路
それぞれの建物と大きさや趣の異なる三つの庭(前庭・中庭・あやめの庭)の間を、いつでも立ち寄れ散策できる開放的な場所とし、ここを源氏山から続く散策路の一部として位置づけ、参道によって既存のあやめ小路と結ぶ。これにより伝統芸能会館がまちの人たちや観光客が行き来する小路になる。

庭や小路を介して建物同士を相互活用
それぞれの建物を庭と一体化して利用可能な計画にするとともに、庭や小路を介して建物同士も相互活用し、またお互いの活動が見えるようにした。

<ホール(小劇場)について>

段床+移動椅子型・平土間型
客席は、簡易に組める段床+移動椅子とし、段床の設定の場合、客席数は108席(最大120席)。段床を取り払い舞台前の下がった部分に床を組み立てると、舞台と客席が全てつながり、広い平土間となる。

回廊を活用した舞台演出
舞台には、上手・裏・下手をまわれる回廊を計画。客席のまわりの外回廊も含め、ぐるっと一周できる回廊。回廊に面する開口部を開け放して庭と一体化し、つなげて使用したり、山裾や庭を背景として見立てることも可能。開口部は、障子戸+遮光ロールスクリーン+遮音ガラス戸で構成。障子戸は板戸にすることもできる。

天井と舞台吊物
天井面は、梁を連続して露出させ、舞台まわりのバトン等をその間に設置。舞台および客席上部の天井裏空間には余裕をもたせ、舞台吊物機構や空調設備の取り回しに配慮した。



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小形 徹 * 小形 祐美子 プラス プロスペクトコッテージ 一級建築士事務所
Toru Ogata * Yumiko Ogata + Prospect Cottgae Architects