埼玉県 朝霞の家 シンプルでおおらかな心地よい住まい
おおらかに
なるべく仕切らず大きな部屋を作る。
限定しメリハリをつけた仕上にする。
そしてシンプルでリーズナブルなディティールとすること。
設計上の与条件の整理、構成バランスの工夫、建主の心意気、施工者の努力によって、低予算ながらも、この建物は生き生きした、シンプルでおおらかな、心地よい住まいになった。
この計画の途中プロセスや図面・スケッチ、模型写真などを以下のページに公開しています。
すまいの計画50選 No.15 ローコストで建てるすがすがしい木造三階建て狭小都市型住宅
朝霞の家
木造 / 3階建て / 住宅 / 新築 / 埼玉県朝霞市 / 2006
設計・監理:小形 徹 * 小形 祐美子 プラス プロスペクトコッテージ 一級建築士事務所
構造:永田構造設計事務所 / 設備:波田野建築設備設計事務所 / 施工:株式会社カクイホーム
敷地は東京近郊の住宅街に立地します。木造2階建て住宅を木造3階建てに建替えました。
道路に面する2階・3階に木製ルーバーで構成したバルコニーを設けました。このバルコニーは建築面積に算入されない構造とし、敷地面積を十分に使い切ると共に、部屋の広がりと開放感を強調し、アウトドアリビングとしても機能します。
バルコニーの下にビルトイン型の駐車スペースを設けました。その奥が玄関です。
玄関引戸の前に縁側のような台を設け、そこで靴をぬぎます。近所の子供たちが大勢集まっても十分な広さの玄関です。
2階に設けたリビング・ダイニング・キッチンには、大きなステンレスカウンターを設け、それを家の中心としました。調理やその準備をしたり、朝食やおやつを食べたり、子供たちが宿題をしたり、あるいは寝る前の一杯を楽しんだり、そんなふうに暮らしの中心になります。
リビング・ダイニングとキッチンとの間に段差を設け、カウンターの高さが、キッチンに立つ人にとっても椅子に腰掛けてカウンターを使う人にとっても、ちょうど良い高さとなるようにしました。
道路側正面は壁の端から端まで、床から天井まで、全面開口の窓になっています。
その先には木製ルーバーで囲まれたバルコニーが続きます。リビング・ダイニングが拡張された、アウトドア・リビングです。
2階から3階へ上る階段脇の大きな窓から、明るい陽光がキッチンに届きます。
また床の一部はすのこになっていて、2階と3階の気配をつなぎます。
3階は、大きな屋根裏部屋のような雰囲気です。
道路側正面はすべて開口、柱や筋交いなども露出しています。
南に向いた階段脇の大きな窓は、階下に明るさと通風をもたらし、隣の屋根の上に空が広がります。
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