週末ガレージ / 砦　ブロックガレージデザインコンペ2013　最優秀案として選出された

補完しあいながら向き合うこと

向かい合う二つのコンクリートブロックの壁。
一方の壁は直線状の組積造の壁であり、平滑で都会的で精度の高い表情を現す。
もう一方は半円状の組積造の壁、こちらはコンクリートブロックを少しずつ角度をとりながら積み上げ、少しラフで田園的で緩やかでゆったりとした表情となる。

積み上げ・組み合わせながらつくられるコンクリートブロックの力強い魅力を、補完しあいながらお互いに引き出し合う、そんな小さな砦の提案である。


週末ガレージ / 砦
計画案 / 週末ガレージ
鉄筋コンクリート組積造 / 平屋建て / 神奈川県三浦市 / 2013 / 設計競技応募案
設計：小形 徹 ＊ 小形 祐美子 プラス プロスペクトコッテージ 一級建築士事務所
ブロックガレージデザインコンペ2013　最優秀案として選出される


全国建築コンクリートブロック工業会が主催した＜ブロックガレージデザインコンペ2013＞にて私たちの提案 “ 週末ガレージ　/　砦 ” が 最優秀賞 として選出されました。

都心近郊の半島に位置する市民農園。ここに週末、農業を楽しむ人たちのための小さな拠点を提案します。街なかでの暮らしと週末農業との間を“ 週末ガレージ ”がつなぎます。

コンクリートブロックの二つの壁は、半島の強い日差しや吹き抜ける風から、人や車を力強く守ります。同時に、湾曲したコンクリートブロック壁の内側は大地の一部として、人をやさしく迎えます。“ 週末ガレージ ”は、自然の中で過ごす喜びを謳歌するための“ 砦 ”となります。

“ 砦 ”とそこで過ごす時間は、年月の経過を経るごとに、平日と週末、都市と農業、大地と空、そして人と自然の結びつきを豊かなものにしていきます。

このイメージを “ 週末ガレージ　/　砦 ” として置き換え、提案しました。



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