千葉県 旭市 アトリエを「離れ」に持つ住宅 「家の風景 風景の家」住宅セレクション vol.2 優秀賞受賞
小径をめぐる出来事
鉄筋コンクリート造の平屋建て住宅。
中庭を持つ母屋と離れとしてのアトリエが水平の屋根でつながれ、その間を小径が通り抜けてゆく。
周囲の様相に開かれ一体となることを目指した住宅は、建物の中心にある閉ざされた中庭を持つことによって成立する。
アトリエを「離れ」に持つ住宅
RC造 / 平屋建て / 住宅 / 千葉県旭市 / 2008 / 計画案
「家の風景 風景の家」住宅セレクション vol.2 東京建築士会 優秀賞受賞
太平洋に面する千葉県旭市の海岸に、セカンドハウスを主なターゲットとした、温泉つきの新しい分譲住宅地を建設するにあたり、そのコンセプトとプロトタイプとしての住宅を求めた設計競技において、優秀賞を受賞した計画です。
私たちは、分譲敷地内に住民が自由に通れる共有の小径をつくり、敷地という考え方を拡張することを提案しました。これにより、財産としての土地区分から開放され、まわりの家々と一体となった住宅群が生まれます。そこで展開されるセカンドライフは、豊かな空間体験として、人々の心の中で成熟していくのではないでしょうか。
アトリエを「離れ」に持つ住宅
周囲の様相と一体となりながら暮らせる住宅です。小径をはさんで母屋と「離れ」としてのアトリエを設けます。母屋では生活に必要な機能が一筋の流れのように円環状に配置されます。リビングは木陰にあります。中庭は、個人のための場として設けられていますが、時には作品の展示にも使用され、その一角には温泉が設けられています。構造はRC造であり、離れて配されたいくつかの壁を屋根スラブが繋ぎます。
周囲の様相に開かれ一体となることを目指した住宅は、建物中心の閉ざされた中庭を持つことによって成立している、豊かな暮らしができる住まいです。
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