姫路五軒邸教会 公開設計競技 最終4案
大きなおおい
静かに場所をつつみこむ、
大きなおおいとしての教会堂。
建物の構造と仕上げは質素でありながら、無駄のない考え方によって裏付けられ、人々とともに長い時間を生きていくことができる建築。
五軒邸教会 「 大きなおおい 」
計画案 / 教会堂
木造 / 2階建て / 兵庫県姫路市 / 2003 / 設計競技応募案
設計:小形 徹 * 小形 祐美子 プラス プロスペクトコッテージ 一級建築士事務所
公開設計競技 最終4案 プレゼンテーション招待作品
私たちは、大きなおおいによってこの場所が静かにつつみこまれることをイメージしました。
この建物の役割は、教会員のおおきな家であることと同時に、この五軒邸に連綿とつづく時をゆっくりと繋いでいくものでもあるように思いました。また、道行く人々やここを訪れる人々に対してもやさしく、そして深くこの場所の印象を与えるようなものであるべきなのではないだろうかと考えました。私たちの提案したこの教会堂は、季節や歳月の中で豊にその様々な姿をあらわしながらも、しかし力強くここに存在することになるでしょう。
国道側に面したポーチをとおって進むとその奥に建物の入口があります。入口から中に入るとまず玄関・ロビーがあり、ロビー正面に受付が、左手に事務ボックスや書棚、右手がコート掛のあるクローゼット、と続いてゆきます。さらに進むと手前に二つのホール(必要に応じてひとつの部屋として使用できる)、そしてその奥に礼拝堂があります。一方、ロビーから左手にまわると、厨房と談話スペースがあります。またこの奥に事務室、牧師室が配置されています。
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