カゲロウ 「どこでもスイミン展」インスタレーション
移行、ゆだねるものから よりそうものへ
曖昧でおぼろげな幸福の一瞬に
私たちは、これに"カゲロウ"という名を与えた。
"カゲロウ"にしばらく自分自身をあずけてみると、次第にその存在が遠のいて行くように感じる。しかしまた姿勢を変えることによってそれは意識の表側に戻ってくる。
その時に気づくことは、"カゲロウ"が、その曖昧でおぼろげな幸福の一瞬にそっと寄り添ってくれていることなのだ。
カゲロウ
展覧会 / 「どこでもスイミン展」 でのインスタレーション
デザイン:小形 徹 * 小形 祐美子 プラス プロスペクトコッテージ 一級建築士事務所
× ロフテー (協力:ナンワ)
リビングデザインセンターOZONE / 東京都 新宿区 / 2003/03/13~04/08
掲載:新建築住宅特集5月号/平成15年5月/10頁/新建築社、コンフォルトNo.65/平成15年6月/108頁/建築資料研究社
一軒の家に見たてた会場に、寝室を除く幾つかの部屋をテーマにしたしつらえが企業とデザイナーとのコラボレーションによって行われました。私たちは、寝装メーカーであるロフテー株式会社と共に"和室"を担当しました。
私たちが"和室"に提案したものは、心身と時とをゆるやかに関係付け、「ねむり」へと人々をいざなう道具“うつわ"です。
起きている時と寝ている時の間にある、“うとうとした"時の持つ意義とその豊かさを再発見する試みを私たちは行いました。これまでデザインの対象としてあまり意識されることのなかった、繋ぎ目に注目することによって、全体をより豊かなものにしていくことが可能なのではないかという提案です。
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