木島平村役場・村民会館 公募型プロポーザル応募案
おおげさでなく ちょうどよい
木造とRC造を用い、外壁を地場産のスギで仕上げた、おおげさでなくちょうどよい、そんな木島平の未来の風景をつくっていく建築の提案。
木島平の人たちが自分たちの場所として把握できるような大きさやかたち、それを体現する建物を提案した。また、将来変化していくだろう使い方に対しても柔軟に対応していけるような、許容力のある建物とし、木島平の自然環境を受け入れ、それと一体化し、木島平の風景やくらしの一部となっていくことができるような、そしてそこに新しい価値観や考え方が生まれるような場所づくりをめざした。
木島平村役場・村民会館プロポーザル
計画案 / 庁舎・村民会館
RC造+木造 / 2階建て / 長野県木島平村 / 2013 / 公募型プロポーザル応募案
設計:小形 徹 * 小形 祐美子 プラス プロスペクトコッテージ 一級建築士事務所
構造 ASD(協力) / 設備 スタジオランプ98(協力)
建物の構造はRC造+木造(もえしろ設計)で構成しました。
東側と西側にブックエンドのようにRC造の建物をつくり、その間を5M×10Mの間隔で集成材の柱を建て、その間を屋根・2階の床共に、木造トラスでつなぎます。屋根に雪が堆積することを前提に設計しています。
天井の仕上げには、からまつ小巾板(難燃認定品)を全面的に使用し、吸放湿性に優れた柔らかな雰囲気をつくります。また、その天井が外からも良く視認できるようにし、この建物の特徴として印象付けられるようにします。外壁に木島平産スギ厚板(防火構造)を使用します。経年変化と共に風景と一体化していく美しさを大切な価値ととらえました。
経済性・環境面を配慮した施設デザインを提案しました。
単純なシステムにより構成した形体を採用することで、工期の短さや外装仕上げ面積の低減等へ対処し、経年変化により生じる様々なリスクを減らします。積極的に自然採光・自然通風・断熱性能の向上をはかり、さらに地中熱エネルギーの冷暖房への活用を提案します。柱及び天井に木材を使用することで、柔らかな温熱・湿度環境をつくることをめざしました。
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