西川口キリスト教会 設計コンペ応募案
桜並木 光並木
桜の並木は光の並木に続いてゆき、光の並木は桜の並木へと続いてゆく。
街は教会堂の中へと、教会は街へとつながってゆく。
西川口キリスト教会 「 桜並木の教会/光並木の礼拝堂 」
計画案 / 教会堂
木造 / 3階建て / 埼玉県川口市 / 2008 / 設計コンペ応募案
設計:小形 徹 * 小形 祐美子 プラス プロスペクトコッテージ 一級建築士事務所
老朽化した既存教会堂の建て替え計画です。敷地は西川口駅前の喧騒から少し離れた落ち着いた住宅街の中にあり、前面道路には、地域の人々に愛されている立派な桜並木があります。1階に会食やそのほかのプログラムで使用する多目的ホールを設け、2階に礼拝堂を設けました。
礼拝堂は、光に包まれた空間で、一体となって賛美される歌声が、樹木の形をした柱を伝って昇っていく姿をイメージしました。天井を平天井にし、光を高い位置から取り入れ、静かで柔らかな光に変換・拡散します。同時に、足元から、立ち昇ってくる光によって満たされた礼拝堂となるよう、開口の取り方に配慮しました。会衆席は、152席設置する計画としています。
午前中の礼拝の進行に沿って、東側の高窓から、すがすがしい朝日が天井を回って、樹木の形をした柱を伝って降り注ぎます。一方、東側の地窓の外部窓台に反射した光は、床面を立ち昇り、礼拝堂内に広がっていきます。十字架が掲げられた講壇背後のアルコーヴには、上部に設けられたトップライトから光が回り込みます。礼拝の終わりには、一番高く強い光が差し込みます。
街に開かれた佇まいとなるよう、ファサードを計画しました。ガラス面に映りこむ桜並木と連続する礼拝堂の柱並木は、教会堂と街とのつながりを示唆しています。
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